封筒デザインテンプレート集|封筒印刷の卸売問屋・封筒印刷ドットコムジャパン

1mmズレた印刷

<1mmズレた封筒の印刷とは>    

どうしても印刷という業務にはある程度のミスが付き物です。

ちなみにここで言うミスというのは、あからさまに当社のほうで印刷ミスをしたということではなく、例えばお客様との「意思の疎通不足」や「食い違い」といった類のことです。

特にネットだけで受注をして印刷のやり取りをしてますと、メールのやり取りではなかなかお客様と100%まで意思の疎通ができない場合があるからです。

当社のもネット印刷を始めた当初は、結構そういったことがございましたが、しかし最近ではほとんどこういったミスは起こらなくなっています。
今までの経験で、どういった部分では確認が必要であるか、さらには「こういったパターンで発注をされた場合には、こういったパターンの勘違いをお客様がしている可能性がある」ですとか、ミスが起こりうる要素やパターンといったものが長年の経験でだいたい把握できるようになってきていますので、そういった不安要素を事前に排除・確認することができるような体制が整ってきています。

しかしながら先日、今までにないケースでミスが起こってしまい、当社のほうで刷り直しをして再納品となってしまった事例があります。

簡単に説明しますと、一般的な封筒印刷の内容で、住所の下に電話番号とFAX番号が上下に並んで印刷されているのですが、電話番号とFAX番号の左右の位置が1mm程度ズレていたのです(正確には1mm未満だと思います)。

これは印刷の段階のズレではなく、もともと版下(印刷)データがそのようにズレていたからなのですが、これはお客様からのデータ支給で印刷したデータなので、本来であればもちろん当社のほうに非はないのですが、なぜ当社の負担で刷り直したかというと、お客様からいただいたデータが完全なものではなかったので、当社のほうで若干手直しをしていたのです。

この問題のズレがあった部分に関しては当社では一切手をつけてはいないのですが、お客様いわく「御社は印刷のプロなのですから、そういった部分も全てきちんと直して印刷してくれるのが当然だと思っていました」というようなご返答でしたので、当社のほうで刷り直すこととなりました。
このようなケースの場合も、特にどちらが決定的なミスをした、ということではないのですが、結果として刷り直しになってしまうことがあります。
さらに、1mm未満の印刷のズレでお客様から刷り直しの要請を受けること自体が、当社でも初めての経験でしたので、通常は想定をしていない範囲の部分をお客様に指摘を受けたような形でもあります。

結局は、「お客様はどのように考えている可能性があるのか」といったことを、印刷を受ける側がさまざまなケースを考えて、幅広い知識と経験を持っていなければならないと思います。

基本的に封筒の印刷というのは、印刷物の中でも非常に簡単な部類になるのですが、しかしながら、印刷を受ける側の我々が簡単に考えていると、例えば今回起こったような「1mmのズレ」によっても刷り直しになることがありますので、やはり封筒印刷のプロとして、日々気を引き締めて取り組んでいく必要がある、ということを再認識を致しました。